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    繕いもの

    • 2016.07.15 Friday
    • 21:09

     5年前に特注で作ったヘンプパンツ。

    注文パンツ
    2度目の修理を頼まれた。

    前回既に「よくぞここまで履いてくれました」と言うくらい使い込んでいたので、

    今回は「もう無理かも」と物を見る前からほとんど諦めていた私。
    実物は‥(写真撮っとけばよかった)

    やっぱり、ビリビリ、であった。
    一応サラッと直して、「秋には切ってマフラーにしましょう、柔らかくなってていい感じです。」と言ってはみたものの。
    繕い始めたら、結構面白い。

    直し1 直し2 直し3おしりの内側


     2010年に東京で観た「BORO」という展覧会を思い出した。

     

     肌に優しい木綿の反物はもちろん、麻の古布からぼろ切れにいたるまで、

     当時の貧しい人々にとって、あらゆる布はたいへんな貴重品だった。

     どんなに小さな布切れでも大切に取っておいて、それが風呂敷包みひとつになるくらい溜まったら、

     それだけ持って女は嫁に行くーそんなことが珍しくなかったという。

     着古した衣は米のとぎ汁に浸して縫い糸を引き抜き、小布1枚、糸1本にいたるまで粗末にすることなく、

     すり切れた衣服や布団に縫い重ねていく。

     あるいは数ミリの細さにまで裂いて、それを麻糸とともに織ってサキオリ(裂織)と呼ばれる、

     独特の風合いを持つ布によみがえらせる。

     最終的に、どうしようもなく使い切った布切れは、縄に編んで、農作業のときに頭に巻きつける。

     端に火をつければ少しずつ燃えて、かっこうの蚊除けになるのだという。

     大地から生まれた麻が布になって、ぼろになって、また灰になって大地に還っていく。

     リサイクルという言葉すら白々しく思えるほどの、布への愛着とともに生きてきた人々がいて・・・

     

         (つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化  小出由紀子・都築響一)より抜粋

     

     BORO1  BORO2これは足袋 BORO3

     

    わたしの繕いものなんてこれに比べたらまだまだだった。

     

     それにしても、わたしの織った布を破れるまで使ってもらえるなんて、

     

     織りをやっててよかった!と思える瞬間である。

     

     今年で約30年、

     

     まだまだ続くよ。
     

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    • 2017.07.27 Thursday
    • 21:09
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      コメント
      ありがとう!
      いい感じです。
      履いてて抜群の安心感と気持ち良さは、やめられない(笑)
      • tono
      • 2016/07/17 10:05 AM
      ありがとう!!次からはもっと強度を考えます。
      • 2016/09/16 6:37 PM
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