ちょと長文なので久々のブログ
「あなたの宗教は?」ときかれて「神道系です」と答えていた私だが、
自分の中では、なんともあいまいな・・・と思っていた。
今日読んでいた本の中にぴったりくる表現を見つけた。
「今も多くの日本人の中に宗教心として強く残っている感情があります。
それは自分たちの国の一番奥に、人が足を踏み入れてはいけない非常に清浄なところがあって、
そこには豊かな水が流れ出て、深い森を守っているのだと信じている心です。
そういう一種の清浄観があるところに人間は戻っていくのが一番素晴らしいんだという宗教感覚を、
僕は激しく持っています。それには聖書もなければ、聖人もいないんです。
ですから世界の宗教レベルでは、宗教として認められないけれども、
日本人にとっては、非常に確かな宗教心なんです。
『もののけ姫』の舞台になっている森というのは、現実の森を写生したものではなくて、
日本人の心の中にある、古い国が始まる時からあった森を描こうとしたものです。」
(「折り返し点1997〜2008」宮崎駿)
親戚でもなんでもないけど、宮崎さん素晴らしい!!
]]>今回は麦をテーマにいろんな企画があります。
地元の方のお話(公開調査)も興味深いし、麦の脱穀から石臼挽きまでの体験も楽しい!
学芸員の方が説明してくださるガイドツアーも好評です。
ちょっと遠いですが、1日楽しめますよ!
*特製「塩の道弁当」の予約は5月31日(水)まで。→おすすめです
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5月3日から展覧会です。
はじめて須崎の川村雑貨店さんでやらせていただきます。
素敵な作家さんの小物が並ぶお店です。
初日3日(水・祭日)、7日(日)、13日(土)、28日(日)の午後は会場にいる予定です。
お近くの方、のぞいてみてください。
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まずは葉山の津野町郷土資料館、
現地集合なのにグーグルマップにも載ってなくって迷いました。
石段を上がると、いきなり素敵な建物!
・・・と資料館は隣の蔵だった。
まず目に入ったのは油絞り器。(板に挿んで、というのは意外。)
右の扉の中はオルゴールみたいな仕掛けが入っていて、
左の板が回転してハエが入る仕組み。奥がかごになっている。
ハエの好きそうなものを左の板に塗るらしい。(試してみたい一品)
芋切り機その1 このあたりは昔から干し芋作りが盛んだったよう
下から見たところ(うまくできてるなぁ)
芋切り機その2
木の臼 米の脱穀用 (欲しい!)
(1本の木から、って凄い!)
特別に中も見せてもらった。石臼同様きっちり溝が彫ってある。
重たい丸太や角材を運ぶときに使うもの。
(これもよく考えてある)
珍品(こんなので本当に取れるのか)
さて、昼食は吉村虎太郎邸へ。
幕末の志士、吉村虎太郎の生家を復元した施設。
雪がだいぶ残っていた。
高知といえど、うちの方とは大違い
これにご飯と御汁がついた。
注目したのはこの一番左。一見とりのから揚げ、実はこんにゃく。
味がしみてておいしかった!
Began(ビーガン)の方お試しあれ。
午後からは東津野役場の一角にある倉庫?と梼原町立歴史民族資料館へ
「これなんだろう?」 同行した方のひとりが「押し麦を作るものです」と答えてくれた。
これも興味ある一品。
里芋を入れて谷川に設置、水流で芋が洗えるらしい。
餅つきの木臼に水入れが付いている、これも1本の木から。
こんな絵があるだけでもわかりやすい。
ほんの一部しか紹介できませんでしたが、
ますます民具に対する興味が深まる楽しい一日でした。
第2弾を期待してます。
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道中の紅葉を期待してたのに今年はまだまだ。
いの町から仁淀川沿いを北上。
四万十川は全国的に有名になったけれど、仁淀川のほうが水がきれいでワイルドかも。
吾北から国道439号に入って土佐町へ。
国道からちょっとはずれたところにある旧平石小学校。
ここの一室で月に1回、「背蓑づくり保存会」が活動をしている。
夏の農作業で日除けに使うという
着たらこんな感じ 内側
材料は「すげ」
「すげのかさ」の「すげ」かな?
なんでも藁で作るのかと思っていたけど、「すげ」なら(使い方、保存の仕方によるけど)30年は持つという。
どんな植物なのか実際に生えているところに案内してもらった。
わかりにくいけど、緑色の草が「すげ」
川のそばとかの斜面の下側にあるという。
近年この植物も少なくなって、材料集めが大変のよう。
次回は背蓑作りの師匠のお話と動画を撮りたい。
作業中にもかかわらず、お相手してくださった会の方々、ありがとうございました。
帰り道すごいつり橋発見
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高知県立歴史民族資料館が保存している農具・民具の一般公開ですが、
今年は(結成間もないですが)我等が「古物好きの会」が共催、
脱穀体験コーナーを担当します。
稲を足踏み脱穀機と唐箕(とうみ)を使って籾にします。
その他木馬/きんま(物部で木材の切り出しに使われていた)の体験、石臼挽きのきなこ作りなど。
物部の方の貴重なお話も聞けるようです。
ちょっと遠いですが、古いもの好きなひとにはたまらないイベントです。
というわけで、その体験準備に忙しいこの頃。
昨日は会メンバーの佐竹君に稲藁をお願いしていたので、いざ南国へ。
いつもは機械で刈ってしまうところを手刈り。20束ほど作る。
縄ない、草履作りもあるので乾いた藁もいる。
最近は藁もあまり使われなくなり、普通は稲刈りのときに田んぼに播いてしまう。
きれいに取って置いてるひとを探すのもなかなかだ。
「一抱え」という単位も初めて聞いた。
何束くらいだろう、10束?20束?
今日は足踏み脱穀機の予行演習。
麦を脱穀してみる。
足で踏んで回転させながら、穂を突起部分に当てると
実が飛んで下に落ちる
いやぁ、よくできてるなぁ。
唐箕も状態のいいのが見つかって取りに行った。 かっこいい!
例年、物部のプロの方が来て実演・講習してくれるそうなのだが、
今年は無理、というので急遽担当に。
やったこともないのに、実演なんかできるのかって?
大丈夫、なんとかやってたらベテランが通りかかって
「そこはね〜、」と教えてもらう・・・予定です。
そういえば今年稲刈りの季節になって気がついたこと、
これが当たり前の日本の稲刈り後の風景、と思っていたのに
最近はほとんど機械で乾燥させるという。
高知市内まで車で走っていて稲木に干していたのはここだけ。
手間がかかる、天候に左右される(台風で水に漬かったら芽が出てしまう)、等いろいろ事情はあるのだろうけど
なんかさびしい
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彼岸花が咲き出して稲刈りの季節
晩生のうちのはまだだけど
そろそろ周りの田んぼは刈り取りの時期
(猪に)「柵を下から押し上げて入られた」とか「柵の間からうり坊が入った」とか
よからぬ話を耳にする。
周りが刈られたらうちも狙われる
今から警戒態勢
え、この上の隙間から入れるの?
柵をジャンプするやつもいるらしい。
去年は全滅だったので、今年はがっかりしないように控えめに期待
でも食べた~い。
ご近所さんは柵+電気線+網と重装備
それにしても福岡さんのハッピーヒル、
普通のと見た目が全く違う
これほんとに米かしらん
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2度目の修理を頼まれた。
前回既に「よくぞここまで履いてくれました」と言うくらい使い込んでいたので、
今回は「もう無理かも」と物を見る前からほとんど諦めていた私。
実物は‥(写真撮っとけばよかった)
やっぱり、ビリビリ、であった。
一応サラッと直して、「秋には切ってマフラーにしましょう、柔らかくなってていい感じです。」と言ってはみたものの。
繕い始めたら、結構面白い。
おしりの内側
2010年に東京で観た「BORO」という展覧会を思い出した。
肌に優しい木綿の反物はもちろん、麻の古布からぼろ切れにいたるまで、
当時の貧しい人々にとって、あらゆる布はたいへんな貴重品だった。
どんなに小さな布切れでも大切に取っておいて、それが風呂敷包みひとつになるくらい溜まったら、
それだけ持って女は嫁に行くーそんなことが珍しくなかったという。
着古した衣は米のとぎ汁に浸して縫い糸を引き抜き、小布1枚、糸1本にいたるまで粗末にすることなく、
すり切れた衣服や布団に縫い重ねていく。
あるいは数ミリの細さにまで裂いて、それを麻糸とともに織ってサキオリ(裂織)と呼ばれる、
独特の風合いを持つ布によみがえらせる。
最終的に、どうしようもなく使い切った布切れは、縄に編んで、農作業のときに頭に巻きつける。
端に火をつければ少しずつ燃えて、かっこうの蚊除けになるのだという。
大地から生まれた麻が布になって、ぼろになって、また灰になって大地に還っていく。
リサイクルという言葉すら白々しく思えるほどの、布への愛着とともに生きてきた人々がいて・・・
(つぎ、はぎ、いかす。青森のぼろ布文化 小出由紀子・都築響一)より抜粋
これは足袋
わたしの繕いものなんてこれに比べたらまだまだだった。
それにしても、わたしの織った布を破れるまで使ってもらえるなんて、
織りをやっててよかった!と思える瞬間である。
今年で約30年、
まだまだ続くよ。
天の川工房展 〜心地よいヘンプ(麻)の服と小物〜
草木染めによる優しい色合いのオリジナル縞柄と
無地を組み合わせた手織りの麻製品が揃います
とき:7月2日(土)〜10日(日)まで 9:00〜16:30(最終日は15:00まで)
ところ:愛媛民芸館 /西条市明屋敷238-8 0897−56−2110
ワークショップ:7月2日(土)13:00〜16:00
●板織り 5名
●腰機 3名
ご予約は民芸館まで 愛媛民芸館/ehimemingeikan.jp
ワークショップについて
板織りは、nepalのチベット村に行ったときに見つけた板状のものを参考にして作りました。
織り機は一式揃えるのも大変だしセットも複雑、これなら手軽に織りを体験できます。
小学生(高学年くらい?)でもOK。
nepalで
板織りキット
●板織り:定員5名、参加費5000円
キット一式(説明DVD付き)、糸代(オーガニックコットン)込み
板に直接たて糸をかけて織る簡単な織り機、
布がどうやってできるのかがわかって織りの基本が学べます。
ベルトやストラップ、バッグの紐等が織れます。
●腰機:定員3名、参加費7000円
キット一式(説明DVD付き)、糸代(オーガニックコットン)込み
弥生時代からの原始機をアレンジしました。
たて糸をかける棒に溝が切ってあるので、糸がずれなくて織りやすいです。
柱やフックにひっかけて身体が織り機になります。
身体より狭い幅の布が織れます。(長さは自在)
腰機
お待ちしてます!
]]>古い道具が好き、
農業してるけど小規模だし機械が無い(又は使いたくない)、
古い民具・農具を使ってみたい、
自分で作ってみたい
そんな人たちで集まって勉強会をしませんか
使い方を教わったり、(記録を残す作業も)
組み立てて復元したり、
新たに作ったり、
道具を手離したい人の情報を集めたり、
日本の暮らしの知恵を伝承していけたらいいですね。
古いもの好きな 物好き 集まれ!
2ヶ月に1度くらい南国の民族資料館(場所はその時によって変更あり)に集合します
第1回目は6月25日(土)3時から
歴史民族資料館/南国市岡豊町八幡1099-1
(TEL.088-862-2211)
会員登録・詳しいことはこちらまで (できればメールでお願いします。)
天の川工房 宮崎朝子 〒789-1303 中土佐町矢井賀甲410番地
TEL. 090-6884-6269