高知では追手筋の日曜市が有名だが、
オーガニックマーケットなど、伝統の市とは一味違った市も増えてきている。
良い傾向である。
農業やモノ作りで生計をたてようとしている人たちにとっては、
販路を広げるきっかけになる。
作っているひと自らが、お店を出せるのである。
私も月に2回ほど、市に出店している。
このまえの日曜日は、高知の西の黒潮町で毎月1回開催されている
「海辺の日曜市」へ行ってきた。
by
山元彩乃
お店も充実し、市の体制もほぼ整って、かなりいい感じである。
お店を出している私達が、楽しい。
なにが楽しいかって?
単にモノを売っているだけではないのだ。
他のお店の人たちとの関わり、お客さんとの関わり、
モノ+α がある。
(お互いよそのお店で買い物するので、お店のひととお客さんの垣根もない)
アジアを旅行して何よりおもしろいのが市場と屋台だ。
その土地の文化や民族性が凝縮されていると思う。
それに比べてスーパーや量販店の味気ないこと。
店員のマニュアルどうりの受け答え、あいさつは実に不愉快である。
日本人が失いかけているもの(たくさんあるが・・・)、
お店のひととお客さんとの人間どうしの関わりや、商店街としての地域のひとたちとのつながり、
そういうものから生まれるあったかい文化だと思う。
都会で一人暮らしだとする。
スーパーやコンビ二に買い物に行く。
人はいっぱいいるのに何の会話も関わりも生まれない。
ホントにさびしいことである。
モノだけが動く時代は終わった。
モノ+αは作り手、売り手の心から伝わってくるものだと思う。
幡多マーケット「
海辺の日曜市」 毎月第二日曜日 9時〜14時
黒潮町 土佐西南大規模公園 体育館横