この冬から薪ストーブになり、
五右衛門風呂、染め用のおくどさんと合わせて薪フル活用の日々となった。
薪の確保は大変だが、無駄にしないように工夫するのもまた楽しい。
五右衛門風呂は焚き口が広いのでサイズを気にせずなんでも燃やせる。
おくどさんはもっとも効率がよく、少しの薪でしっかり燃える。
薪ストーブが一番薪を食う。
暖をとるだけではもったいないので料理もなるべくストーブでしたい。
ストーブの上でナンを焼く
アルミホイルに包んで入れておいたさつまいもがほくほくに!
そうだ、今度はストーブの中でパンを焼いてみよう。
ちょっと焦げたけどちゃんと焼けてる
工夫次第でなんとかなりそう。
火を焚いている間に炭をいくつか放り込む。
短時間でしっかり炭に火が付く。
これを七輪に入れてコトコト煮に利用。
七輪とストーブだけで料理ができる。
ガスの火見つめてもなんにも面白くないけど、
火を焚くって本当に楽しい。
人間、便利さだけを追求してきたけど
それと共に生活の楽しみ、喜びを忘れてしまったような。
わたしは子どもの頃からずっと都会の生活・・・と思っていたら
長崎県の大島で薪の暮らしをしたことがあるらしい。
2〜3歳頃のことなので全く記憶にないのだが、
そうかそれでなんだか懐かしいような、しっくりくるこの感じ。
そういえば母が、最近のガスレンジでは黒豆がうまく煮えない、
とぼやいていたっけ。長時間付けっ放しにすると、センサーが働いて消えてしまうらしい。
便利なようで不便なレンジである。
黒豆や小豆煮るなら、炭火が一番。(うちは換気の要らない家ですが、マンションとかならベランダで。)
画期的に便利になって後戻りは難しいこと、それは水汲みだと思う。
昔インドで泊まった民宿では毎日井戸で水汲みをしたが、
壺に空気が入ってしまい、なかなか壺いっぱいにできなくて苦労した記憶がある。
最近観た映画で(たしか「ニーチェの馬」だったか)
毎朝起きるとすぐに、娘が家の前の井戸に行ってバケツ2杯の水を汲んでくる。
ほとんど白黒で、いつもびゅうびゅう風が吹き、食べるものといえばいつも茹でたジャガイモ(多分)1つ、
せりふも場面展開もほとんどない、という超暗い映画だった。 (最後まで観れなかった・・・・。)
水汲みほど必要不可欠だけど、辛い仕事はないだろう。
薪割り?けっこう楽しいんです、これが。
春が近づいてきて、そろそろ薪ストーブも終わりかな・・・。
ちょっと寂しいような。
でもまだ風呂とおくどさんがあるさ。