織りを始めた頃は木綿が好きで木綿ばかり織っていたわたし。
特に東南アジアで魅せられた絣にはまっていました。
(染めの段階で糸をくくって染まらない部分を作り、所々かすったような文様を織り出す手法)
ここ何年も麻が主流だったのですが、ひさしぶりに木綿にカムバック。
それもオーガニック・コットン。
オーガニック・コットンと呼べるのは3年以上農薬と化学肥料を使わない農地で栽培された綿だけ。
機械化された大規模農園では種の防虫剤・畑の除菌剤・化学肥料・除草剤・殺虫剤
そして収穫段階では枯葉剤などの農薬が使われるようです。
世界で消費される殺虫剤の29%は綿花工場で使われる、というくらいすごい量。
わたしたち消費者だけの問題ではなく、
綿を作っている第三世界の農民の健康を損なっていることも忘れてはなりません。
さらに生地加工時、いくつもの化学薬剤処理が行われます。
漂白・染色・柔軟剤・防縮剤・防シワ剤・形状安定剤・・・・・・
大量生産・大量消費のために恐ろしいことになっているようです。
食品も元をたどれない(誰が、どこで、どのような過程を経て作られたのかわからない)怖いものが世の中に溢れかえっていますが、
毎日肌に触れる綿の布たちも実は同じなのでした。
まあ能書きはそれくらいにして
とにかくオーガニック・コットンに挑戦。
これは茶綿。(実物はもっと茶色)白い綿は品種改良で白くしたもの、原種は茶と緑、グレーがある。
柔らかくてすごくいい糸
単糸なのでめちゃ細い
糊付けしたのに毛羽立ってひっつくし、切れやすい
う〜、けっこう難しい糸だった。
折り始めは30センチくらいまで糸が切れまくって・・・・苦戦
ようやく慣れた。
三種類の縞柄、完成!
薄手でとても柔らかい布になった。
何にしよう?肌着かブラウスかな。
畑のオーガニック・コットンは2株生き残った
たった2株では来年の種用にしかならない・・・ぐすっ
期待の多年草インド藍も2株!